Ｗ杯で初の１６強進出したギリシャだが、選手たちは何故ボーナスを断ったのか

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わしじゃ・・・
佐久爺じゃ

日本と引き分けて、コートジボワール相手に
試合終了間際の劇的ＰＫで勝利を収め
Ｗ杯で初のベスト１６進出を果たしたギリシャなんじゃが

その、決勝進出がかかるコートジボワール戦の試合前に
ベスト１６進出を果たした時のボーナスを断っていたことが分かった
ギリシャの『newsbomb』が報じたんじゃが


歴史的な快挙だっただけに、選手たちも
ボーナスを心待ちにしているんじゃろうと思っておったんじゃが
選手たちが望んだものはまったく別の物だったらしい


調べてみたんじゃが・・・


『newsbomb』によると、ギリシャ代表の全２３選手は
署名入りの手紙をアントニス・サマラス首相に届けたんじゃと

その手紙の内容には、爺もびっくりじゃ

「僕たちは追加のお金やボーナスを望んでいません」
「僕らはただ、ギリシャのため、ギリシャ国民のためにプレーしています」
「僕らが望むのは、代表チーム用のスポーツセンターを建てる場所を見つける事」
「そして、建設するための、我々の努力への支援です」

素晴らしいじゃろぉ
爺は、思わず胸があつくなった・・・

この手紙は２９日にサマラス首相に届けられたんじゃと
他国では、カメルーンやナイジェリアのボーナス騒動が注目されておったし
ガーナも金銭トラブルを抱えておったしのぉ

ギリシャはベスト８にこそ進めなかったが
その心意気は多くの国民の心に響いたであろうなぁ

うがった見方をしてしまえば
はなから、決勝トーナメントに行けないと考えての
パフォーマンスじゃないか・・・とも言う者も出てくるじゃろう

しかし
爺はすなおに、ギリシャ選手たちの心意気に拍手を送りたい


この国に予選で負けたどこぞの国の代表たちは
４年間この日の為に頑張ってきたと涙ながらに語っておったが
タレント並のＣＭ活動の頑張りの分も
サッカーに打ち込んでいたら、少しは結果も変わっていたじゃろう

前にも書いたんじゃが
それが悪いとも言っておらんし
じゃが、国を背負って戦いたいんじゃったら
考え方を変えんといかんのじゃなかろうかと爺は思うんじゃが


しかし、ギリシャは
選手がこうなら、監督も粋な感じじゃのぅ

後半のアディショナルタイムに追いついて
延長戦に持ち込んだギリシャじゃったが
相手がひとり少ない１０人だったから、かなり押し込んでいたが
相手の守護神ケイロル・ナバスからゴールを奪えんかった
そして、ＰＫ戦の末に敗退が決まったんじゃ

サントス監督は試合後に、悔しさをにじませながらも次のように話したんじゃ

ラッキーやアンラッキーの話は好きではない。
誰かがラッキーでなければいけない。
そして、今夜は彼らがそうだった。　私は彼らを祝福したい。

さらに、相手守護神にたいしては
「ナバスは素晴らしかった。彼がいなければ、結果は変わっていただろう」

負けてなお、潔し
負け惜しみでも無く、ちゃんと相手のプレーを褒めたたえる
出来そうで、なかなか難しいもんじゃが

ギリシャの選手たちの行動は
この監督があっての行動なのかもしれんのぉ
ちょっと、羨ましいのは爺だけかのぉ

ギリシャという国は財政破綻の問題がまだ記憶に新しいが
爺が、２０年ほど前に訪れた時は
それはそれは、神秘的できれいな街並みの国じゃったのを思い出すよ

アクロポリスに建てられた、パルテノン神殿
サントリーニ島と、ミコノス島もきれいじゃったのぉ
ミコノス島には、やたらとノラ猫が多くて
どいつも、人懐っこかったのが印象的じゃたが・・・

いかんいかん
選手と監督の美談が
爺の昔ばなしで、台無しになるところじゃった

代表用の素晴らしいスポーツ施設が出来る事を祈る。

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